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1832年Alibertにより初めて記載された菌状息肉症は,皮膚細網症類の中でその占める位置になお若干の論議の余地があるとしても,本症の末期はいわゆる細網系細胞の腫瘍性増殖であり,予後もまた不良である.しかしその処に至るまでには,臨床的には極めて特長的な推移をみ,組織学的にも特異な炎症性肉芽腫性の細網系増殖が認められ,本症は臨床上独自の性格を有する疾患と考えられる.
本症については,すでに諸家により多数の報告があり,ことに古谷,川田らは本症に関する知見を詳細に解明され,われわれはそれに補筆しうる所見をとくに所持しないが,これを機会に教室例を整理したので,症例を中心に記載する.
本症については,すでに諸家により多数の報告があり,ことに古谷,川田らは本症に関する知見を詳細に解明され,われわれはそれに補筆しうる所見をとくに所持しないが,これを機会に教室例を整理したので,症例を中心に記載する.
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