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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科28巻4号

1974年04月発行

文献概要

原著

小児丘疹性先端皮膚炎

著者: 高橋吉定1 高橋久1 冲永公江2 西沢一郎3

所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科教室 2小児科教室 3第2内科教室

ページ範囲:P.273 - P.278

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 生後10カ月の女児(第1例)と9カ月の男児(第2例)とに発生した本症を報告した.両例とも下肢,上肢,顔面に対側性に丘疹を突発し,少数には体幹にも丘疹を生じた.丘疹は単一性の苔癬様形状を示した.第1例においては丘疹は融合性著明で,点状出血を多発した.さらに全身的には肝脾を触知し,未梢血中に異型リンパ球を証した.組織学的に丘疹に小水疱形成を認めた.第2例においては丘疹の融合傾向少なく,紫斑を認めず,丘疹の組織学的変化も全身症状も前例より軽度であつた.臨床検査的には両例とも血清トランスアミナーゼは高値を示し,ポールーバンネル反応は陰性であつた.発疹は初発後それぞれ11日および14日でほとんど消失した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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