icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科28巻4号

1974年04月発行

文献概要

一頁講座

鞏皮症,皮膚筋炎の診断

著者: 籏野倫

所属機関:

ページ範囲:P.286 - P.286

文献購入ページに移動
 鞏皮症のうち限局性のものはともかく汎発性のものの診断,特にそれの早期の診断は必ずしも容易ではない.しかしわれわれ皮膚科医を十分なつとくせしめる診断基準は残念ながら未だ見当らない.一方皮膚筋炎についてはWHO,あるいはMed—sgerの診断基準はあるがこれらについてもなお充分なものとはいわれない.因みに皮膚筋炎は広く多発性筋炎の範疇に含めて本質的には両者は同一疾患と考えられているようである.
 われわれは今般厚生省の強皮症(内科では用語委員会の定めにより強の字を用いることになっているという.従ってprogrcssive systemicsclerosis Goetzに関しては以下鞏のかわりに強を用いることにする),皮膚筋炎,多発性筋炎調査研究班(班長籏野倫)を組織するにあたり調査研究を目的とする暫定的診断の手引きを作成した.広く皮膚科,内科ならびに基礎医学者により検討されたものであるが,あくまで手引きであつて真の意味の診断基準ではない.真の診断基準はこの手引きをもとに調査研究を行つてはじめて完成されるものであるが,ここに記して参考に供したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?