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皮膚臨床—病理カンファレンス(2)
Eccrine spirocarcinoma
著者: 井上勝平1
所属機関: 1熊本大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.402 - P.403
文献購入ページに移動現病歴と現症 昭和35年夏,左背部を打撲,皮下出血が長期間認められていた.昭和40年ごろより同部に腫瘤が出現,急速に増大,小児頭大となり出血をみるようになつたので熊本大学第2外科に昭和45年12月23日に入院した.入院時所見では栄養・体格中等,表在リンパ節は触れない.肝・脾も触知しない.一般検査成績では血沈値の亢進(1時間1直52mmの以外は胸部レ線を含めて異常なし.皮膚所見では左背部に12×15cm大の硬い紅色腫瘤があり,一部潰瘍化し,静脈性出血をみる(図1).
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