icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科28巻6号

1974年06月発行

文献概要

原著

全経過を観察しえたLetterer-Siwe病の1例

著者: 益田俊樹1 萩山正治1 小玉肇1

所属機関: 1岡山大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.445 - P.451

文献購入ページに移動
 生後1カ月で小水疱を初発症状として発症したLetterer-Siwe病の1例を報告した.この症例は,小水疱の生検により,初期において本症と診断されたもので,その後間擦疹様皮疹,脂漏性湿疹様皮疹,出血斑など本症の典型的な皮疹を続発し,10カ月の経過後,全身症状の増悪をきたして死亡した.その治療および経過を述べ,皮疹につき若干の考察を加えた.皮疹を初発症状とする症例においては,脱色斑の混在に注意し,皮疹の組織学的検討による本症の初期における診断が大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?