文献詳細
文献概要
原著
Mefenamic acid(Pontal)による薬疹の1例
著者: 滝野長平1 大熊守也1 広瀬至1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.467 - P.472
文献購入ページに移動内服試験によりmefenamic acidによることを確かめ,更にこれにアレルギー機序の関与と,またその反応に与える特異基はxylidineの部である可能性が大きいことを推定した.貼布試験・skin-window法では明らかな陽性反応を得ることはできなかつた.
そのほか本例にみられた肝機能異常を考えさせる血液化学的検査の成績および未梢血好酸球増多について,約4カ月間追跡調査しこれらと本剤との関連について考察を加えた.なお本剤による薬疹の発生頻度は0.9%とされ比較的稀なものである.
掲載誌情報