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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科29巻10号

1975年10月発行

文献概要

綜説

皮膚腫瘍に対する局所化学療法(II)—ブレオマイシン軟膏の基礎

著者: 池田重雄1 川村太郎1 宮里肇1 今井清治1 中山坦子1 石原和之2 水谷ひろみ3

所属機関: 1埼玉医科大学皮膚科学教室 2国立がんセンター病院皮膚科 3代々木病院

ページ範囲:P.827 - P.839

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 我々は先きに,第I編に於て,皮膚腫瘍に対する局所化学療法—特に臨床を中心として—と題して,ブレオマイシン軟膏(以下BLM-Oと略す)の臨床治験について述べて来たが,今回はそれを理論的に裏付ける目的で,1) BLM-Oの経皮吸収及び尿中排泄,2) BLM-O—ODT 24時間施行後の悪性皮膚腫瘍組織内濃度,3) BLM-O—ODTによつて生ずる皮膚悪性腫瘍の電顕的所見等の基礎的諸問題につき検討を加え,若干の知見を得たのでここに報告する.なお近年明らかにされた1) BLMの構造と化学,2) BLMの作用機序,殊にBLMのDNAに対する分子レベルでの作用等の最近のトピックスについても若干の文献的考察を加えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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