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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科29巻11号

1975年11月発行

文献概要

原著

BCG接種に継発した狼瘡様皮膚結核症について

著者: 石川豊祥1 花輪滋1 辻口喜明1 西山千秋1 森嶋隆文1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.941 - P.945

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 BCG初回接種に継発したと思われる狼瘡様皮膚結核症の発現をみた8歳の女児例を報告した.BCGによる狼瘡様皮膚結核症はわが国において皮内法では約9例の報告を算するが,経皮法に変換されてからは自験例が第1例のようである.
 全身性BCG症の発症要因として,何らかの免疫不全症の存在が指摘されている故,自験例についても白血球機能,体液性ならびに細胞性免疫の面から種々の検索を試みた.しかし自験例の発症を説明するに足る異常所見を見いだし得なかつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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