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原著
文献概要
関西医科大学皮膚科を訪れた各種皮膚疾患患者についてNBT試験を行つたところ,アレルギー性血管炎,膿疱性乾癬,全身性紅斑性狼瘡,薬疹の各患者に,NBT高値を認めた.ベーチェット病,結節性紅斑,掌蹠膿疱症,尋常性乾癬,天疱瘡,類天疱瘡では,NBT試験は,正常値を示した.しかし,経過を追つて観察すると,ベーチェット病,アレルギー性血管炎,膿疱性乾癬,全身性紅斑性狼瘡,皮膚筋炎の症例では,症状増悪時にNBT高値を示し,症状軽快と共に,NBT値の低下がみられ,病状観察の一指標として,皮膚科領域にも,意味をもつ検査法であると考えられた.
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