icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科29巻12号

1975年12月発行

原著

各種皮膚疾患におけるNBT試験

著者: 吉川田鶴恵1 西岡清1

所属機関: 1関西医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1059 - P.1062

文献概要

 関西医科大学皮膚科を訪れた各種皮膚疾患患者についてNBT試験を行つたところ,アレルギー性血管炎,膿疱性乾癬,全身性紅斑性狼瘡,薬疹の各患者に,NBT高値を認めた.ベーチェット病,結節性紅斑,掌蹠膿疱症,尋常性乾癬,天疱瘡,類天疱瘡では,NBT試験は,正常値を示した.しかし,経過を追つて観察すると,ベーチェット病,アレルギー性血管炎,膿疱性乾癬,全身性紅斑性狼瘡,皮膚筋炎の症例では,症状増悪時にNBT高値を示し,症状軽快と共に,NBT値の低下がみられ,病状観察の一指標として,皮膚科領域にも,意味をもつ検査法であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら