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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科29巻2号

1975年02月発行

文献概要

原著

Pseudochromidrosis plantaris—その2例とTransepithelial eliminationについて

著者: 設楽篤幸1

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.117 - P.122

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 26歳,男子の右第5趾先端,および17歳,男子の左右の踵に対称性に生じたpseu—dochromidrosis plantarisの2例を報告し,transepithelial elimination (経上皮性排除)を中心に記述した.症例1では角層内汗管腔内およびその周囲の角層に無構造物質を認めた.この物質は赤血球由来のものである.症例2ではこの物質と汗管との関係は認められなかつたが,組織学的に真皮乳頭部の毛細血管の拡張,赤血球の溢出,表皮細胞間の赤血球の存在などが認められ,本症の初期像と考えられる所見であつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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