文献詳細
原著
文献概要
日本病理剖検輯報に記載された皮膚筋炎を選びだし,とくに随伴悪性腫瘍について検討し,あわせて外国例と比較した.
1)腫瘍を伴わない例は女に多く,腫瘍を伴う例は男に多かつた.2)腫瘍随伴率は34.7%となり,50歳以後の死亡例に限ると60.0%となつた.3)随伴腫瘍の発生部位が特定の臓器に偏る傾向をみなかつた.4)皮膚筋炎を伴う胃癌例と一般胃癌例のあいだで死亡年齢,性比,組織型に差はなかつた.5)皮膚筋炎を伴う肺癌の組織型は燕麦細胞癌に偏る傾向をみた.
1)腫瘍を伴わない例は女に多く,腫瘍を伴う例は男に多かつた.2)腫瘍随伴率は34.7%となり,50歳以後の死亡例に限ると60.0%となつた.3)随伴腫瘍の発生部位が特定の臓器に偏る傾向をみなかつた.4)皮膚筋炎を伴う胃癌例と一般胃癌例のあいだで死亡年齢,性比,組織型に差はなかつた.5)皮膚筋炎を伴う肺癌の組織型は燕麦細胞癌に偏る傾向をみた.
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