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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科29巻4号

1975年04月発行

文献概要

綜説

皮脂の排泄コントロールと皮表での役割り

著者: 大城戸宗男1

所属機関: 1東海大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.265 - P.273

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 保護作用という皮膚の機能には,内部からの水分蒸発を防ぐ作用と,外部からの異物の侵入を防ぐ作用とがある.このいわゆるバリヤー作用には,薄く張つた皮膚表面の脂質が一役買つている.
 この皮膚表面に蓄積している脂質(皮炎脂質skinsurface lipids,ときに平常皮脂casual lipidsと同義的に用いられる一後述)は,常時50〜400r/cm2程度の量である.これは脂腺と表皮という同じ皮膚のなかでも異つた機能をする組織において,異つた代謝過程(合成,分解再合成など)を経て,最終的に皮表に排泄されたものである1)(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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