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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科29巻5号

1975年05月発行

文献概要

薬剤

尋常性白斑に対する8-MOP外用とBlack Lightによる照射療法について

著者: 野崎憲久1 池谷敏彦1 橋本紘1

所属機関: 1愛知医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.399 - P.406

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 8-MOPの外用とBLによる照射療法を尋常性白斑の限局例36例,汎発ないし散在型10例合計46例について実施した.治療scheduleに基づいて照射を行い,間隔は1週1回の割とし,照射回数の最高は90回(1年7カ月)に及んだ.治療成績は限局例では治癒を含めた相当狭小化例が23例(63.9%),汎発散在例では7例(70%)であり,症例総計の治癒,相当狭小化例の占める割合は30例(65.2%)を示した.
 本療法の施行により色素再生後残存した白斑病巣面に点状皮膚移植術を行つた後,再度本療法を継続した例が10例あり,うち5例は治癒,4例は相当狭小化を来し,植皮術に本療法を併用すれば更に優秀な成績が期待される.また健常ならびに白斑皮膚に8-MOP外用とBLの照射実験を臨床的ならびに組織化学的に検討し,本療法の効果が塗布後照射開始までの時間および照射時間の2因子に影響されることを認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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