文献詳細
薬剤
文献概要
ウイルス性皮膚疾患については,現在のところその診断はついても治療は対症療法の域を出ない.積極的な治療はワクチン以外にないのではないかと極言されても過言ではないであろう.ここ数年来,三国ら1),庭山ら2),大石ら3)の眼科領域での試みとして,流行性角結膜炎,眼瞼ワクチニアなどに対して抗結核剤であるRifam—picin (以下RFPと略す)を0,6%の生理的食塩水で懸濁液となし,これを点眼薬として用い,良好な成績を得ている.そこでRFPを外用剤として,皮膚疾患への応用を追試の形で試み,病巣の早期乾燥化など有効と認めたのでここに報告する.
掲載誌情報