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原著
糖尿病の皮膚病変—3.カンジダ症における若干の観察及びCandida albicansの分離成績について
著者: 北村啓次郎1 原田敬之1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.577 - P.581
文献購入ページに移動臨床的には,女子に多く,殆んどが外陰,陰股部などの間擦部に生じ,長年にわたる糖尿病のコントロール不良に加えて,重篤な合併症,肥満,臥床などによる皮膚の不潔及び間擦部に嫌気的条件を満すようないくつかの要因の加わつた場合に発症に至ると考えた.菌の出所については,主として消化管で,とくに口腔から直腸までの消化管に広く分布する傾向が認められた.
また,カンジダの血清型では,90%がA型で従来の報告と同じであつた.以上より糖尿病者はCandida albicansのcarrierになりやすいと考えられた.
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