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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科29巻9号

1975年09月発行

文献概要

原著

糖尿病患者にみられたLichen MyxedematosusとReactive Perforating Collagenosis

著者: 設楽篤幸1 日戸平太2 中島寛3

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科学教室 2長岡赤十字病院皮膚科 3長岡赤十字病院内科

ページ範囲:P.749 - P.754

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 64歳,男子の糖尿病患者にみられたlichen myxedematosusとrcactive perfor—ating collagenosisについて記載した.臨床的に一見膨疹様にみえる丘疹は組織学的にli—chen myxcdematosusであり,臍窩性皮疹はreactive perforating collagenosisであつた.また,スコッチテープにより角層剥離を繰り返し施行し,さらに,サランラップで密封を行なつて生じせしめた皮疹は組織学的にreactive perforating collagenosisに一致するものであつた.血清学的にはM—成分は認められなかつた.骨髄所見でも形質細胞の増殖は認められなかつた.剖検所見では,1)糖尿病性変化,2)全身性敗血症性変化,3)網内系組織の反応性増殖が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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