文献詳細
文献概要
原著
いわゆるHauser and Rothman型Candida granuloma
著者: 広永正紀1
所属機関: 1和歌山県立医科大学皮膚科教室
ページ範囲:P.69 - P.73
文献購入ページに移動 22歳,女子.小学生の頃より,手の爪が混濁肥厚粗造となり爪囲炎を伴う.中学生の頃には,足の全爪に同様変化をみるに至る.約半月前より,左上眼瞼に睫毛一致性の膿疱性丘疹が生じ,下眼瞼にも拡大.やがて,眉毛・両頬部・鼻翼等に,黄褐色の厚い痂皮を付着する紅斑性局面を多発.顔面皮疹・口腔・爪病変よりCandida albicansを分離.P.P.D.,Candida抗原,trichophytinの皮内反応は全て陰性.DNCB感作は成立.PHA及びCan—dida抗原刺激によるin vitroリンパ球幼若化率,MIF産生,白血球の貪食能,NBT還元テストは全てnormal responseを示した.
掲載誌情報