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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科30巻1号

1976年01月発行

原著

汎発性帯状疱疹と帯状疱疹の補体結合性抗体価及び免疫グロブリンの変動の差等について

著者: 平野京子1 青木良枝1

所属機関: 1東京女子医科大学第2病院皮膚科教室

ページ範囲:P.85 - P.90

文献概要

 帯状疱疹と汎発性帯状疱疹の免疫学的差異及び帯状疱疹が,しばしば汎発化する際の発症機序の免疫学的解明の一助として,汎発性帯状疱疹(H.Z.G.)の6例及び帯状疱疹(H.Z.)の8例について,経時的に補体結合性抗体価(CF抗体価)及び免疫グロブリンIgG,A,M価の消長等を観察した.その結果,Varicella-Zoster Virusに対するCF抗体価は,第10〜20病日間に,多くの症例が上昇した.また,H.Z.G.では全例が初診時より抗体を有していたのに反し,H.Z.では,発症時<4が3例あつた.Herpes simplex virusのCF抗体価は,2者共全例が共有していた.IgGについては,H.Z.G.では,初診時より急性期にかけて一度漸減した後で増量し,汎発化は5〜11病日間であり,5例がこの初期下降線上であつたのに対しH.Z.では5例が初診時より漸増した.IgAは,H.Z.G.では高値を示したが,H.Z.では6例が正常値で,消長線型は2者共に不定であつた.IgMは,H.Z.G.では正常値範囲にあつたが初診時より急性期にかけて漸減傾向を示したが,H.Z.では反対に急性期にかけて増加を示したが量的には一定しなかつた.末梢血液像は,2者共に,第20病日前後で総体的白血球増加がみられた以外は著明な変動は認められなかつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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