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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科30巻10号

1976年10月発行

文献概要

薬剤

抗生物質含有ステロイド軟膏によるアトピー性皮膚炎の治験

著者: 鬼頭芳子1 水野信行1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.831 - P.836

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 軟膏に抗菌作用のある化学物質を混入することは古くから行われており,例えば硼酸亜鉛華軟膏に硼酸を入れるようなものである.その目的は,殺菌・防かび作用による軟膏の安定化と,皮疹にある感染に対する働きを期待したものである.ステロイド軟膏が開発されてからも,種々の抗生物質をこれに入れる試みがなされて来た.それによつて起こる副作用についての批判もさることながら,まず抗生物質の混入が意味のある事であるかどうかが問題である.そこでわれわれは塩野義製薬からRinderon VG cream (以下RVGCと略す)とRin—deron V cream (以下RVCと略す)との提供を受け,アトピー性皮膚炎,特にその感染の多い状態について比較検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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