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薬剤
抗生物質含有ステロイド軟膏によるアトピー性皮膚炎の治験
著者: 鬼頭芳子1 水野信行1
所属機関: 1名古屋市立大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.831 - P.836
文献購入ページに移動 軟膏に抗菌作用のある化学物質を混入することは古くから行われており,例えば硼酸亜鉛華軟膏に硼酸を入れるようなものである.その目的は,殺菌・防かび作用による軟膏の安定化と,皮疹にある感染に対する働きを期待したものである.ステロイド軟膏が開発されてからも,種々の抗生物質をこれに入れる試みがなされて来た.それによつて起こる副作用についての批判もさることながら,まず抗生物質の混入が意味のある事であるかどうかが問題である.そこでわれわれは塩野義製薬からRinderon VG cream (以下RVGCと略す)とRin—deron V cream (以下RVCと略す)との提供を受け,アトピー性皮膚炎,特にその感染の多い状態について比較検討したので報告する.
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