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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科30巻11号

1976年11月発行

文献概要

原著

亜鉛内服が奏効した腸性肢端皮膚炎例について—症例追加

著者: 森嶋隆文1 八木茂1 遠藤幹夫1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.879 - P.885

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 4歳時以来,腸性肢端皮膚炎の診断のもとにキノホルム製剤で加療するも寛解・増悪を繰返していた20歳,女性例に亜鉛療法を試みて著効をえた.そこで,1年間にわたる治療経過の概要を,殊に硫酸亜鉛内服の量・期間と臨床像・検査成績との相関・必須金属間との拮抗などに主眼をおいて記した.毛色異常は本症の1症状であることを確認するとともに,休薬によつて血清亜鉛値が20μg/dl以下に下降した時点から約1カ月後に再発がみられること,ならびに胃腸障害や血清鉄の低下を除けば重篤な副作用はみられないことを知つた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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