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特論
野口英世博士の業績—生誕100年を記念して
著者: 渡辺武彦1
所属機関: 1日本歯科大学細菌学教室
ページ範囲:P.922 - P.924
文献購入ページに移動 今年は野口英世博士の生誕100年にあたる.
1928年(昭和3年)アクラにおいて51歳余の生涯を閉じるまで,野口博士の足跡,特に細菌学領域の研究に残したものは大きい,1901年蛇毒の研究にはじまり,梅毒の血清診断法,梅毒病原体Treponema palli—dumの純培養,麻痺性痂呆,脊髄癆の組織中からTreponema palli—dumを検出し,同疾患が梅毒性疾患の晩期型であることの証明,各種スピロヘータの培養およびスピロヘータの分類の基礎を確立したこと,さらには黄熱の病原体,オロヤ熱,ペルー疣病,トラコーマの病原体の研究など多岐にわたり,公表した業績は27年間に約200編,これは驚異に値するものである.
1928年(昭和3年)アクラにおいて51歳余の生涯を閉じるまで,野口博士の足跡,特に細菌学領域の研究に残したものは大きい,1901年蛇毒の研究にはじまり,梅毒の血清診断法,梅毒病原体Treponema palli—dumの純培養,麻痺性痂呆,脊髄癆の組織中からTreponema palli—dumを検出し,同疾患が梅毒性疾患の晩期型であることの証明,各種スピロヘータの培養およびスピロヘータの分類の基礎を確立したこと,さらには黄熱の病原体,オロヤ熱,ペルー疣病,トラコーマの病原体の研究など多岐にわたり,公表した業績は27年間に約200編,これは驚異に値するものである.
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