icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科30巻12号

1976年12月発行

文献概要

原著

Angioleiomyoma

著者: 早川律子1 小林美恵2 田中隆義2 岡田吉郎3

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院分院皮膚科 2名古屋大学医学部皮膚科学教室 3名古屋逓信病院皮膚科

ページ範囲:P.981 - P.984

文献購入ページに移動
 Angioleiomyomaはグロームス腫瘍とともに有痛性良性腫瘍の代表として考えられるものであるが,臨床診断のむずかしい疾患といわれている.本腫瘍は皮膚科領域では比較的まれな疾患とされているが,病理組織標本からの統計では,多数の症例が報告されている.実際にはもつと多数の症例が存在すると推定されるが,臨床診断が困難なため,見逃されているとも考えられる.しかしながら注意深い観察をすれば,臨床診断もさして困難ではないと考えられる.今回われわれは中年女性の下腿伸側に典型的な臨床所見を有する(ごく軽微な刺激に対しても激痛を感じ,単発性可動性を有し,直径約1cm,常色の皮下結節)1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?