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原著
乳房外ページェット病の1例
著者: 江上和也1 石野八州子1 前島和樹1 堀真1 西本勝太郎1
所属機関: 1長崎大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.985 - P.990
文献購入ページに移動病理組織学的には,ほぼ表皮基底層に一致して,周辺の有棘細胞にくらべ大型で明るい細胞質を有するページェット細胞が多数みられた.ページェット細胞はジアスターゼ抵抗PAS陽性,アルシャンブルー染色陽性であつた.
電顕的にはページェット細胞は,ほぼ次の如き所見を呈した.1)ページェット細胞は大型で,電子密度の低い細胞質を有する.2)トノフィラメントはほとんどみられない.3)デスモゾームの発育が悪い.4)小胞体,ミトコンドリア,グリコーゲン顆粒を細胞質に多数みとめる.5)ゴルヂ装置の発育が良好である.6)分泌顆粒と思われるものをみとめる.
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