icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科30巻2号

1976年02月発行

原著

天疱瘡における2,3の免疫学的知見

著者: 菅原信1 原田敬之1 真海文雄1 西川武二1 籏野倫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.147 - P.153

文献概要

 最近当科を受診した3例の天疱瘡患者(尋常性天疱瘡,落葉状天疱瘡,紅斑性天疱瘡各1例)の経過概略を報告するとともに,免疫学的検索にて得られた2,3の知見を報告した.すなわち,3例においてその血清抗表皮細胞間抗体(天疱瘡抗体)を経時的に数回にわたつて検索し,その抗体価は皮疹の消長とほぼ平行して推移するという結果を得た.またこの抗体の免疫グロブリンクラスはIgGで,血清の補体不活化および人赤血球(A型,B型)による吸収後もその抗体価は不変であつた.また1例においては細胞免疫能の低下が疑われる結果を得たので併せて報告した.さらに天疱瘡と他の免疫異常について若干の文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら