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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科30巻3号

1976年03月発行

原著

木村氏病の3例

著者: 北村和子1 亀田洋1 峯村協成1 中嶋弘1

所属機関: 1横浜市立大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.241 - P.246

文献概要

 3例の木村氏病について,臨床並びに免疫学的検討を行い,その病因について若干の考察を行つた.3症例とも末梢血液において好酸球数およびIgEは高値を示し,皮下硬結の増大縮小と平行して増減した.
 このIgEは,螢光抗体間接法でカンジダ抗原に対して明らかに高い抗体価を示した.細胞性触に関しては,rosette forming cellが軽度ながら低値を示したが,リンパ球の幼若化試験では,PHA,カンジダに対して共に正常であつた.治療に関しては本症の病態がⅠ型アレルギーに関連していると考え,抗ヒスタミン剤およびoxyphenbutazoneを使用したところ,明らかな効果があり,特にoxyphenbutazoneが有効であつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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