文献詳細
原著
文献概要
3例の木村氏病について,臨床並びに免疫学的検討を行い,その病因について若干の考察を行つた.3症例とも末梢血液において好酸球数およびIgEは高値を示し,皮下硬結の増大縮小と平行して増減した.
このIgEは,螢光抗体間接法でカンジダ抗原に対して明らかに高い抗体価を示した.細胞性触に関しては,rosette forming cellが軽度ながら低値を示したが,リンパ球の幼若化試験では,PHA,カンジダに対して共に正常であつた.治療に関しては本症の病態がⅠ型アレルギーに関連していると考え,抗ヒスタミン剤およびoxyphenbutazoneを使用したところ,明らかな効果があり,特にoxyphenbutazoneが有効であつた.
このIgEは,螢光抗体間接法でカンジダ抗原に対して明らかに高い抗体価を示した.細胞性触に関しては,rosette forming cellが軽度ながら低値を示したが,リンパ球の幼若化試験では,PHA,カンジダに対して共に正常であつた.治療に関しては本症の病態がⅠ型アレルギーに関連していると考え,抗ヒスタミン剤およびoxyphenbutazoneを使用したところ,明らかな効果があり,特にoxyphenbutazoneが有効であつた.
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