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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科30巻3号

1976年03月発行

文献概要

薬剤

ヒスタグロビン3vial療法の使用成績—用法・用量の検討を主として

著者: 末次敏之1 山崎律子1 村田譲治1 鳥山悌2

所属機関: 1昭和大学医学部皮膚科学教室 2都立荏原病院皮膚科

ページ範囲:P.247 - P.252

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 今回,われわれは"アレルギー"が何らかの発症因子と考えられる皮膚疾患を中心に,ヒスタグロビン(以下HGと略す)の用法,用量の検討をするべく3vial療法を試み,ある程度満足すべき治療効果が得られたので報告する.なお,HGに関する詳細は他文献1〜7)に譲るが,HGはhistamine固定力を有するヒトγ—globulinと特定の割合のhistamineとから成り,アレルギー性疾患患者に欠如あるいは減少しているhistamine固定力を誘起させて,アレルギー性疾患を治癒に導くものであるとされている.
 その作用機序の説明に,HGの創製者パローらは『HGはhistamineをhaptenとする複合抗原で,投与を受けた個体では抗ヒスタミン性免疫を得る』という仮設を立てているが,抗ヒスタミン性抗体の産生はまだ証明されていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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