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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科30巻4号

1976年04月発行

原著

Rudimentary Polydactyly

著者: 小林まさ子1 田辺義次1 中村宣生2

所属機関: 1千葉大学医学部皮膚科教室 2千葉大学医学部第一病理学教室

ページ範囲:P.273 - P.276

文献概要

 21歳女子の拇指に,幼少時より徐々に増大してきた無痛性の小腫瘤を切除し,組織学的検索を行なつた.その結果,臨床像より考えられたacquired digital fibrokeratomaは否定されrudimentary polydactylyと診断した.組織像は,真皮内にMeissner小体と神経線維の増殖がありmyelin sheathの染色でRanvierの結節やLantermannの切痕が明瞭に見られた.出現時期が幼少時であること,無痛性であること,瘢痕性の線維増殖のないことなどから,一般的な外傷性のneuromaとは一応区別されると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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