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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科30巻6号

1976年06月発行

文献概要

原著

Trimethylpsoralen内服による尋常性白斑の治療

著者: 井村真1 戸田浄1 小堀辰治2

所属機関: 1東京逓信病院皮膚科 2横浜逓信病院

ページ範囲:P.477 - P.484

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 31例の尋常性白斑患者をTrimethylpsoralen (以下TMPと略)内服,その後Blacklightを照射する方法で加療し,著効42%,有効40%,無効18%の成績を得た.日光光源で加療したFitzpatrickらの成績と比較した場合,最終的成績には差がないが,治療期問を短縮でき,ほぼ満足できる治療法であることが確認できた.また,電顕組織所見を基礎とし,臨床症状,本療法に対する反応性も加味して,尋常性白斑の3型分類を行つた.すなわち,1)炎症型,2)神経型,3)自己免疫型である.本療法に最も反応しやすいのは炎症型であり,以下神経型,自己免疫型の順で有効性は低下していく.
 考えられる副作用は肝機能障害及び光過敏性の獲得であるが,いずれも認められなかつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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