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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科30巻7号

1976年07月発行

文献概要

原著

皮膚原発細網肉腫の1剖検例

著者: 吉江治彦1

所属機関: 1信州大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.543 - P.549

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 皮膚原発細網肉腫の18歳女子例を報告した.約1年前より,左肩に皮膚腫瘍が発生.初診時,初発腫瘍周囲に数個の小腫瘍が散在,左腋窩リンパ節が腫大していた.治療によりこれら腫瘍は消褪したが,その後全身に皮膚腫瘍が多発,同時に歯齦,扁桃,眼瞼結膜にも腫瘍形成がみられ,白血化を伴うようになつた.全身に腫瘍多発後2回にわたり著明な腫瘍の消褪期があり,全経過2年5カ月で死亡.剖検時には腫瘍がわずかに残存するのみであつた.皮膚原発細網肉腫,細網肉腫の白血化と腫瘍の消長について考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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