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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科30巻8号

1976年08月発行

文献概要

原著

Stellate Spontaneous Pseudoscars

著者: 斉藤隆三1 山手哲明1 山本達雄2

所属機関: 1北里大学医学部皮膚科 2東京都養育院付属病院皮膚科

ページ範囲:P.637 - P.640

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 Colombら(1967)により報告された"Stellate spontaneous pseudoscars"は60歳以上の老人の手背から前腕伸側にしばしばみられる皮膚変化で,その臨床像は線状,三角形,星形などを呈し,やや浸潤ある白色調瘢痕様皮疹で,自覚症状はない.病理組織学的には真皮上層での線維性結合織の集塊とされているが,自験例はいずれも膠原線維の変性が主体をなしていた.その発生頻度について統計学的検索を行つたが,平均37.4%の発生率をみるも,男性は女性に比し有意の差をもつて多く発生することが知れた.年齢別の発生率は男女共に年齢差はなく,本症は60歳でほぼ完成され,その後の発生は少ないものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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