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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科31巻1号

1977年01月発行

文献概要

原著

Microsporum canisによるケルズス禿瘡—DLE病巣上に生じた成人例を含めて

著者: 滝沢清宏1 紫芝敬子1 玉置邦彦1 飯島正文1 南光弘子2

所属機関: 1東京大学医学部皮膚科教室 2東京大学分院皮膚科

ページ範囲:P.29 - P.34

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 過去1年間(昭和49年9月〜昭和50年9月)にMicrosporum canisを原因菌とするケルズス禿瘡を3例経験した.2例は小児であり,その1例の母に本菌による斑状小水疱性白癬を認めた.残る1例は円板状紅斑性狼瘡(DLE)の病巣上に生じた成人例である.3例ともその経過中局所ステロイド剤が連用されていた.M.canisによるケルズス禿瘡の成人例は稀であり,本例では病巣の特殊性(特に毛孔の開大)に加え局所ステロイド剤の連用が発生因子として重要と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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