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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科31巻1号

1977年01月発行

原著

先天性魚鱗癬の1剖検例

著者: 伊東宏1 竹峰久雄2 児嶋喜八郎2 桂伸雄3

所属機関: 1兵庫県立こども病院 2兵庫県立こども病院小児科 3公立豊岡病院小児科

ページ範囲:P.49 - P.53

文献概要

 生下時より両眼瞼外反,Collodion skinを呈し,その後全身の高度角化,鱗屑形成を示し77日目にSudden deathをきたした症例を報告する.表皮の組織学的特徴は高度角化と,棘細胞が上部でも垂直に配列し顆粒細胞の扁平化が少ないことにある.さらに,顆粒細胞における粗大Keratohyalin顆粒の増加,Tonofibrilの減少,Desmosomeの増加などが見られた.剖検所見として全般に内分泌器の萎縮が見られたが胸腺はむしろ肥大し従来の報告例と異なる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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