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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科31巻10号

1977年10月発行

文献概要

原著

Monoclonal IgG増加を伴う多形皮膚萎縮症兼後天性表皮水疱症

著者: 小林陽太郎1 水野信行1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.801 - P.805

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 40歳,男性.6〜7年前から全身性の多形皮膚萎縮症があり,その経過中後天性表皮水疱症を併発した.血清IgAおよびIgEが高値を示し,とくにIgGは単クローン性増加を示した.しかし,多発性骨髄腫などの認めるべき基礎疾患はなかつた.組織像では表皮下水疱および真皮上層から中層にかけての酸性ムコ多糖類の沈着を認め,発生病理として結合織成分,とくにムコ多糖類の代謝異常が考えられた.ただし,これと血清免疫グロブリンの増加との関係については充分説明ができなかつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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