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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科31巻10号

1977年10月発行

文献概要

原著

眼病変を伴つた色素失調症(Bloch-Sulzberger症候群)について

著者: 辻口喜明1 花輪滋1 森嶋隆文1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.823 - P.828

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 色素失調症の典型的皮膚病変を主訴として来院した生後12日目の女児例を経験した.合併症の有無につき精査したところ,究極的には水晶体後線維症へ進展することが考えられる初期の眼病変を見い出し,早期に眼科的に加療しえた貴重な症例である.本症の眼病変の約1/3は後水晶体線維症あるいは仮性網膜膠腫と呼ばれ,その多くは失明しているとの事実を知り,今更ながら眼病変の早期発見,早期治療の必要性を再確認させられると共に,眼病変に十分留意すべきであることを強調したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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