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原著
関西医大アレルギー外来における香粧品による貼布試験成績
著者: 東禹彦1 潮田妙子1
所属機関: 1関西医科大学皮膚科
ページ範囲:P.911 - P.915
文献購入ページに移動 昭和47年から昭和50年までの間に当科で香粧品皮膚炎を疑つた患者168名において,患者持参の香粧品による貼布試験を行つた結果を報告した.168名中香粧品による接触皮膚炎患者は115名で,他の53名では香粧品以外のものが原因であつた.原因となつた香粧品は210件で,そのうちファウンデーションが42件を占め最多であつた.製品貼布試験と成分貼布試験について,毛染皮膚炎で検討したが,いずれも重要であることを示す成績であつた.貼布試験と使用試験の相関は高くなかつたが,その理由は疑わしい製品についてのみ行つたためであり,貼布した製品全てについて使用試験を行なえば,両者の一致率は一層高くなる.貼布試験はあくまでもスクリーニングテストであつて,疑わしい結果を得た場合には使用試験によつて原因を決定するのがよいと考えられる.
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