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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科31巻11号

1977年11月発行

文献概要

薬剤

痤瘡および2,3の角化症にたいするPolyester Fiber Web(Buf-Puf®)の応用

著者: 水野久美子1 安田利顕1

所属機関: 1東邦大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.923 - P.925

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 古来「ひと皮むけばきれいになる」とはよく言われてきた言葉である.麻疹,日焼けなどでは自然に落屑して,文字通り「ひと皮むけて」あとにきれいな皮膚を残すが,一方角化の強い痤瘡面皰,足蹠,肘頭,膝蓋などの角質肥厚,毛孔性苔癬などは放置していて自然にきれいになることは少ないので,人為的に「ひと皮むく」必要が出てくるのである.この「ひと皮むく」手段はかなり昔から考えられており,すでに1500B.C.にskinabrasionに関する記載が残されている1).以来多くの物質が無用の角層を除去することを目的に使われてきた.
 今回われわれは,スリーエム薬品株式会社より手軽なexfoliantとしてのスポンジ(polyester fiber web spon—ge)(商品名:Buf-puf)(図1)の提供を受け,主に痤瘡,一部角化症に試用したので,その結果についてここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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