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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科31巻12号

1977年12月発行

文献概要

原著

子宮転移をみた前額部悪性黒色腫の1剖検例

著者: 田村義龍1 本田まり子1 小山啓一郎1 伊藤豪俊1 伊藤義彦1 伊藤宏士1 金谷敏雄1 水野哲郎1 桜井公子1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科教室

ページ範囲:P.975 - P.979

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 53歳女性の右前額部に発生したNodular Typeの悪性黒色腫(T2N0M0)を,広汎切除後,化学療法剤にて,経過観察中,術後3カ月で,理学的検査所見や,臨床的異常所見なくして,突然不正性器出血を呈し,子宮内膜の組織学的検索により,子宮(内膜)へ転移した症例を報告した.そこで子宮単純全摘出術を施行し,更に術後3カ月半で,全身の重要臓器に転移を認め,特に心転移により,多量の心嚢水貯留による心タンポナーゼにて死亡した.本症例を,剖検を中心として文献的考察をおこない,更に死因についても考察を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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