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我々は天疱瘡抗体ならびに高い抗核抗体を認めた尋常性天疱瘡例を経験したのを機に本症の抗核抗体とエリテマトーデスにおける抗核抗体との比較を検討してみた.本症の抗核抗体はDNAにて吸収されず,また対応する抗原物質はPhosphate Buffer Saline (PBS)に可溶性であつた.したがつて,本症例に認められた抗核抗体はエリテマトーデスにおいて多く認められるような抗DNA抗体ではなく,RA, Scleroderma等に認められるむしろ二次的な抗体と思われる.
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