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原著
自己免疫性溶血性貧血,血小板減少を合併したProgressive Systemic Sclerosis
著者: 北村啓次郎1 菅原信1 生富公明1 籏野倫1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.433 - P.439
文献購入ページに移動血液学的には経過良好であつたが,強皮症は進行性で肺機能障害,腎機能障害も加わり,末期には感染症(GNB)に出血(食道潰瘍より)が加わり死亡した.剖検ではほぼ全身に強皮症性変化が認められ,間質性肺炎,食道粘膜潰瘍よりの出血が直接死因と考えられた.
強皮症に自己免疫性溶血性貧血および血小板減少症の合併した例すなわちEvans症候群1)を合併したPSSは極めて稀であり,強皮症の患者を扱うことの多い皮膚科医にとつて,かかる稀有例の存在を知る必要があると考えた.
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