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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科31巻7号

1977年07月発行

文献概要

原著

テトラクロルエチレンによる全身性中毒疹

著者: 荻野篤彦1 若井淑人1 今村貞夫1 小菅七三2

所属機関: 1京都大学医学部皮膚科教室 2長浜赤十字病院内科

ページ範囲:P.519 - P.524

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 紳士服縫製工場内のドライクリーニングおよび整糸工程に従事する女子工員に洗浄剤テトラクロルエチレンによると思われる全身性中毒疹の発症をみた.テトラクロルエチレンの液体あるいは高濃度の蒸気が直接,皮膚に接触したために生じた刺激性皮膚炎は知られているが,長期間にわたる蒸気の吸入または経皮吸収によるとおもわれる全身性中毒疹は,類似の化学構造および性状を有するトリクロルエチレンによる数例の中毒疹が欧米で報告されているだけで,いまだその記載をみない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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