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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科31巻7号

1977年07月発行

原著

全身性紅斑性狼瘡(SLE)に生じたRheumatoid Nodule様病変

著者: 森川孝雄1 末次敏之1 杉崎徹三2 菊池祥治2 根岸雅夫2

所属機関: 1昭和大学医学部皮膚科学教室 2昭和大学医学部第1内科学教室

ページ範囲:P.529 - P.533

文献概要

要約 症例,19歳,女.手足のレイノ一症状で発症,関節痛を来たし,最初,慢性関節リウマチが疑われたが,精査の結果SLEと診断され,両手背,指背に合計10コ,rheumatoid nodule様の結節を合併していた.主な異常所見は,次の通り.白血球減少,高グロブリン血症,IgG増加,LE細胞(+),LEテスト(+),補体価低下,抗核抗体(+),CRP(⧺),RA(±),足趾紅斑部皮膚及び躯幹背部,正常皮膚のLBT(+).小結節の組織学的所見は,rheumatoid noduleに類似する所見であつた.以上の症例を報告し,若干の文献的考察を行なつた.SLEに合併したrheumatoid noduleは稀で,その発生機序も未だ決定されていないが,血管の損傷,変性を基盤とした肉芽腫形成と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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