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文献概要
原著
Solitary lichen planus-like keratosis
著者: 木村俊次1 長島正治1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.639 - P.643
文献購入ページに移動 59歳女子.初診,昭和51年2月16日.主訴,左頬部の皮疹.現病歴,4,5年来同部に「しみ」があり,3週間くらい前から発赤と軽度隆起とを伴つてきた.現在,左頬部ほぼ中央に1.0×0.9cm,類円形,淡赤褐色扁平隆起する角化性皮疹で,自覚症状を欠く.顔面には他に老人性色素斑が散在する.皮膚・粘膜に扁平苔癬なし.組織像は扁平苔癬のそれと区別できない,辺縁部にlentigo senilisの所見なし.電顕像も従来扁平苔癬について報告されているものとほぼ合致する.本症の位置づけおよび苔癬様の組織反応について若干考按し,本症を光線と関連した苔癬様組織反応とする説を支持した.
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