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原著
Lupus Erythematosus Profundus(Kaposi-Irgang)の1例
著者: 三原基之1 井上多栄子1
所属機関: 1鳥取大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.719 - P.724
文献購入ページに移動 52歳,男性のLupus erythematosus profundus(Kaposi-Irgang)の1例を報告した.病巣は顔面,躯幹,両上腕に散在性にみられ,紅斑性隆起性腫瘤状を示した.特に顔面の病巣は,治療経過中にDLE様表皮変化をきたした.クロロキン投与により各病巣とも著明な改善を認め,背部などの病巣は軽い陥凹を残して治癒状態となつた.病理組織学的所見からLupus erythernatosus profundusの病変は,真皮皮下境界部に始まり,漸次真皮上層ならびに皮下組織に拡大し,ついには表皮まで侵され,DLE様表皮変化を示すに至ると推論された.そのほか,鑑別診断について文献的考察を加えた.
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