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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科31巻9号

1977年09月発行

原著

爪下外骨腫

著者: 西林聰武1 岡本昭二1 近藤省三2

所属機関: 1千葉大学医学部皮膚科教室 2昭和大学藤ケ丘病院形成外科

ページ範囲:P.737 - P.741

文献概要

 17歳女子の左第2足趾にみられた爪下外骨腫の1例を報告した.病理組織学的に検索すると,真皮膠原線維と骨梁間には,連続的に移行がみられ,線維性の骨梁形成が認められた.さらにトルイジン青染色で検索した結果,骨梁内には異染性はみとめられず,骨梁の形成は,真皮内の線維芽細胞様細胞が集まり形成されたものと考えた.骨梁内には,骨細胞を散在性に認め,Kossa染色での検索の結果では骨梁および真皮内にカルシュウム塩の沈着が認められた.以上の所見から自験例の骨化機序を結合織性骨化にもとづく化生機序によるものと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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