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原著
Dermatofibrosarcoma Protuberans—2例の報告とその病因論について
著者: 北村啓次郎1 菅原信1 長島正治1 三方淳男2
所属機関: 1慶応義塾大学医学部皮膚科教室 2慶応義塾大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.45 - P.54
文献購入ページに移動本腫瘍細胞の由来を考えるため,自験例を電顕的,ならびに組織培養的に観察した結果,本症は真皮に迷芽性に潜在する骨膜性,筋膜性,腱鞘性,神経鞘性あるいは真皮性のfaculta—tive fibroblastから発生したものと推論した.またhistiocytoma, xanthoma, subepidermalnodular fibrosis (dermatofibroma)などをすべて組織球由来とし,その分化の方向が若干異つたものとして,これらをfibrous histiocytomaとまとめて考え,さらにdermatofibro—ma, Dermatofibrosarcoma protuberans,そしてfibrosarcomaの3疾患の間に1つの疾患スペクトルムがあるとする考えを興味あるものとして述べた.
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