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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科32巻1号

1978年01月発行

原著

隆起性皮膚線維肉腫—1自験例と本邦報告93例の集計

著者: 佐藤みち子1 沖田和男1 木村和郎2 大島良夫3

所属機関: 1京都第二赤十字病院皮膚科 2京都第二赤十字病院中央検査室 3京都第二赤十字病院形成外科

ページ範囲:P.55 - P.60

文献概要

 51歳の女性の後頭部に発生した小指頭大の隆起性皮膚線維肉腫の1症例を報告した.組織学的にはよく分化した線維肉腫の1型であり,切除後8カ月を経過した現在再発をみていない.
 自験例を加えた本邦報告例93例を集計し,臨床的観察を行つた.記載が明らかな男50例と女39例では男性が多く,青壮年期に初発している.好発部位は躯幹で61.8%. 46例に再発,8例に転移を認めた.発症してから受診までの期間は長く,5年以上を経過したものが43.2%であつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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