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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科32巻10号

1978年10月発行

原著

Black Heelの統計的観察—某県立商業高校における調査

著者: 国本えみ子1 赤坂俊英1 国本孝夫1 昆宰市1

所属機関: 1岩手医科大学医学部皮膚科学講座

ページ範囲:P.849 - P.854

文献概要

 盛岡市内の某県立商業高校(生徒数940名,男602名,女338名)において,black heelに関する統計的調査を行ない,以下の結果をえた.1)本症は全生徒の1割弱に認められ,性別では男に多かった.2)ほとんどの症例は運動選手であった.とくにバスケットボール部では部員の約3分の2に本症が認められた.3)好発部位は踵であるが,足蹠の他の部分や手掌にも認められた.4)単発性または多発性に生じ,片側性のことも両側性のこともあった.5)皮疹は楕円形〜帯状を呈し,大きさは長径1.0cm前後,短径0.5cm前後のものが多かった.6)自覚症はないことが多く,時に軽度の圧痛,運動時痛を訴えることもあった.7)毎年スポーツシーズンに繰り返して生ずる例もあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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