文献詳細
原著
文献概要
71歳,男子にみられたカンジダ性毛瘡の1例を報告した.抜去した毛および生検皮膚片よりcandida albicansが検出され,抗カンジダ剤の投与により軽快した.ただし,皮膚組織において,菌要素はPAS染色で認められなかった.本例では診断確定前にステロイド剤ないし抗生剤の外用をうけ,それらの治療に抗した.また,本例では糖尿病の合併を認めた.最近,ステロイド剤,抗生剤の使用頻度が増加しており,今後本症のような異型皮膚カンジダ症の発生に注意する必要がある.
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