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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科32巻12号

1978年12月発行

文献概要

原著

関節痛,末梢神経原性筋萎縮を合併した毛孔性紅色粃糠疹の1例—第1報

著者: 谷垣武彦1 渡辺信一郎2 遠藤秀彦3

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科学教室 2大阪大学医学部第3内科学教室 3兵庫医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1017 - P.1023

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 19歳,男子.約3年来,毛孔性紅色粃糠疹(Pityriasis rubra pilaris.以下PRPと略)で経過を観察していたところ皮疹悪化とともに,関節炎,神経原性筋萎縮と手指趾の変形を合併してきた.1973年Aquilarらが62歳女性について同様の症例を報告しているが,歩行困難,赤沈亢進,γ—glb増加,手指の変形が共通していた.著者らの症例は,さらにANF(+),alk. P. tase α1増加,筋原性筋萎縮ではなくて神経原性筋萎縮であった.PRPとこれらの症状とは,何らかの関係を示唆していると考えられる興味ある症例なので,免疫検索とともにここに報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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