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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科32巻12号

1978年12月発行

原著

長い経過を経て癌化した尖圭コンジロームの1例

著者: 谷垣武彦1 遠藤秀彦2

所属機関: 1大阪大学医学部皮膚科学教室 2兵庫医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1071 - P.1074

文献概要

 43歳男子の亀頭に20数年前から発生した尖圭コンジローム例で,電気焼灼および切除するも再発をくりかえし,緩慢な経過を経て,漸次Malignant condyloma,最終的には,尿道侵襲,排尿障害をきたし組織学的には悪性像を呈したので,陰茎切断術を施行した.その間転移像はなく,遅い発育,頻発な再発をきたす点も,口腔外科領域に報告の多いVerrucous carcinomaと呼ばれる疾患に酷似し,両者を同一疾患と考えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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